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6ヶ月で早稲田国語合格点到達

大学受験生の夏、「国語に不安がある」とのことで来塾したお子様です。

県立トップ校に通っているものの、県立故に学校での授業は国公立対策がメインとなるため、早稲田の過去問題を直接個別で指導してくれる塾を探していたとのことでした。

 

県立トップ校のお子様とだけあり、読解力は持っているものの、「選択肢を選ぶ根拠があいまい」すぎて「自分ではどのように国語の学習を進めていけばよいかわからない」状態でした。

 

なので、まずはそのお子様に合わせたレベルの教材で比較的頻出のテーマを扱っている問題集から始めました。たとえば、文化・教育・ことばなどのテーマです。これらのテーマは、文章中で筆者が述べている主張が実生活に置き換えやすいため、最初に取り組むにはよいテーマです。

また、その裏では、早稲田の古典に対応できるような文法問題の演習と暗記、単語・句法の定着を併せて行いました。

 

学習塾ルミナスでは、たいていのお子様に「授業で扱うメイン教材」と「自分で進める自習教材」を用意し、目標達成に向けて「授業でやること」と「自学で進めること」の両輪を指定します。多くのお子様が週1回120分のペースで来塾されるので、「授業内でないと解決できないこと」と「自分で解決できること」を分けて考えることで、お子様がより自分の学習ペースを作りやすいように注意しています。

 

問題集が1冊終了した後に「早稲田過去問ラリー」と称し、志望学部の過去問題に限らず、さまざまな学部の問題で特にそのお子様に練習が必要だった「国家論」や「近代科学論」、「文芸論」を中心に演習を行いました。

そうすることで「苦手テーマに意識的に触れ知識を増やすこと」、「さまざまな問題形式に触れることで経験値を増やし早稲田大学の国語の特徴をつかむこと」を目的としていました。これは本人も思った以上に刺激があったようで、この時期ころから「国語の勉強が楽しい」と思えるようになったようです。

 

その後12月ころからは志望学部の演習です。早稲田大学と一言でいっても、学部ごとに特徴があるので、自分が受験する学部の傾向をつかむために行いました。本人の努力が実り、本番ではどの学部も合格点を越える点数が取れたようです。

 

どの科目にも言えることですが、勉強をしていて「楽しい」と思えるようであれば、その勉強方法はうまくいっていると思います。私も授業をしていてつくづく思いますが、私自身が楽しんでいない授業は、生徒も楽しむことができません。同様に自分自身がつまらないと思う勉強の場合には、その勉強方法はマイナス影響を生み出すことになりかねません。「自分自身が勉強を楽しいと思うにはどのような勉強方法をとるか」を考えながら、いろいろ工夫して自分なりのペースをつかむことが意外と大切なことのように思います。