· 

学外模試で10番以内・クラス順位1位

中高一貫校の生徒で、入塾時には勉強へのモチベーションがなく、目標とする大学もなく、宿題を出してもまともにやってこれない子でした。高校受験を挟む子の場合には、一般的に中学2年生や高校2年生時に中だるみがありますが、中高一貫校では中3~高1の期間に同じような状況があるようです。

なので、まずは、目標を決めること。そして、「授業や勉強ができるようになっていく感覚」、「成績があがるようになっていく感覚」を楽しんでもらえるように心がけました。

 

目標はクラス順位1位。まだ進路は見えないので、まずは絶対に使いCくんが得意としている「英語」をクラス1位にする。そんな目標を掲げて授業が始まりました。

 

とはいえ、サッカー部に所属し、友達と遊びたい欲求も高い15歳。

目標を定めたからといって、宿題をやってくるわけではないし、それだけで勉強に前向きにはなりません。

学校での定期テストをうまく利用しながら、目標を決めて計画を立ててやってみる。

計画通りにいかなかったら、なぜうまくいかなかったのか一緒に考える。

宿題をやってこれなかったら、なぜ宿題をやる時間を取れなかったのか考える。

そして次の週までの宿題は本人に決めてもらう。

どうしてもやる気が出ないときには、定期テストよりも先の将来・どんな大学に入りたいか、将来何をやりたいかを話し合いました。

 

そのように1つずつ生じた問題を一緒に解決しながら、少しずつ勉強のリズムや自分の癖も見え、気づけば定期試験で学年1位を取ることができ、学外模試で学年10位以内にも食い込み学校から表彰をしてもらいました。

また、第一志望の慶応大学の過去問題も高2の時点では、30%しか取れなかったものが、高3の時点で70%まであがりました。

 

担当として、成果が上がったことも嬉しいですが、それより何より、本人が「勉強を好きに」なってくれたこと、そして、それにより自分で勉強を「前向きに」できるようになったことが本当にうれしいなと思います。